"私"という人間

強迫性障害、躁鬱病、社会不安障害、解離性障害との闘病日記です。

私と貴方へ。

こんばんは。



今日は雨ですね。雨に濡れるのは何の細菌が付くかわからなくて怖いですが、家の中で雨音を聞いているのは好きです。

今日は強迫観念が少しマシな日でした。昨日の夜中から母に頼まれていた内職(といっても紙を切って数十枚まとめてのりで貼ってメモ帳を作るだけの作業)があったからかもしれません。


雨が降っていましたが洗濯を回してしまったので干して、洗い物と風呂掃除をすることができました。風呂掃除をするといつも一度にカビキラーをほとんど使ってしまいます。

体重が減っていました。今日は53.4kg。目標までもう少しです。



さて、前置きが長くなってしまいましたが今日はやっと「やさしくわかる強迫性障害」という本を読み終えたので感想を書きたいと思います。表紙はこんな感じです。値段は¥1,500でした。

すぐ読めるように所々付箋を貼っています笑




まず、全体的に文字だらけでなく簡単なイラストや図等があり病気について簡単にわかりやすい。どういった病気か、どんなタイプがあるのか、強迫性障害の方の体験談などなど。強迫性障害はOCDとも呼ぶそうですね。


この記事を読んで下さっている方にも強迫性障害だけれど心療内科は敷居が高くて行けない、強迫性障害かわからない…と思ってる方も居るかと思います。

そんな方向けに精神科医に相談する時のポイント等も書いてあります。統合失調症と誤診される事も少なくないそうで、ご自身でもどういう病気なのか理解できない方もいると思うので参考になりそうです。



また、併存しやすい病気等も書いてありました。実際私も強迫性障害と共に社会不安障害、躁うつ病、今は軽くなってますがパニック障害も併存しています。

自己チェックできる項目もありました。私の場合は重度のOCDと出ましたが、あくまでチェック。あまり気にしない事にしています。


薬物療法としてSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という薬が鬱病や強迫性障害の症状にある程度の効果があることも。けれどやはり最も効く治療法はエクスポージャーなようです。


まずは心療内科にかかることが大切と書かれていて、治療に向けて家族や周りの親しい人にできることやアドバイス等も書いてあったので、ご自身でなく身近な人で強迫性障害を患っている方がいる方も是非読んでみて下さい。



どのタイプの強迫観念も、自分でできるエクスポージャー(行動療法)等が書いていました。

6日間かけて行うプログラムと3日間かけて行うプログラムの二つがありました。3日間かけて行う方は「水抜き」と呼ぶそうです。

不潔恐怖・洗浄強迫に対してのエクスポージャーが集中的に書かれていたので、私からすれば助かりました。絶対に治らない病気じゃないんだ、治すことも可能なんだ、と少し安心もしました。


治療の為に「何を恐れているか」をリストアップして、不快指数を書き立ち向かうべき課題を洗い出してリストアップする所から始まります。また、行う前の心の準備とセルフモニタリングも書いてありました。


そのページに書いてあり心に響いたのが「治療することで強迫観念を無視できるようになり、自分にとって価値のある人生を歩むことができる」、「病気がよくなったら、やりたいことがたくさんできる」という文章でした。

確かに今の私は毎日強迫観念に囚われた生き方をしている。良くなったら恋人や家族とも普通の人のように外食したり出かけたりできる。

外出時に付けているゴム手袋もせずに済むようになるかもしれないし、今はボロボロな手も治り他人の見えない痕跡も怖くなくなるかもしれない。


少し、治してみたい気持ちが出てきました。




自分でやるエクスポージャーの実践のやり方等も書いていて、1日目〜6日目までの流れは読んだだけでも「うわぁ…」と声に出てしまうくらいに過酷なものに思えました。本当に凄まじいです。

3日間の徹底集中トレーニング(儀式妨害)で早期治療する方については、「今すぐにでもつらい症状から脱却したい」「意志はしっかりと固まっている」という人向けなようでした。お仕事もあるから時間がない、という人にも向いているように思います。


加害恐怖、確認強迫、縁起強迫、不完全恐怖、疫病恐怖、収集癖も書いてありました。どれも内容自体はご自身で是非読んでみて下さい。本当にびっくりします…。1日ゆっくり時間が取れる日を確保する必要があるそうです。



子供の強迫性障害にもエクスポージャーは有効なようで、アドバイスや対処方法、接し方等書いているのでお子さんが強迫性障害っぽいかも?という方も参考になると思います。

治療に向けて家族にできることや接し方、してはいけないこと等も書いてありました。逆に親が強迫性障害なケースもあるようで、体験談等が書いていました。エクスポージャーを行っている時の対応も書いてあります。


ただ、エクスポージャーを行って強迫性障害が完治しても、再発することは少なくないようです。それの予防と対処についても記載されていました。

もし私が本気で治す為にエクスポージャーを達成することができたら、いつかブログに1日目から書きたいと思います。今のところ、決心まではまだまだ時間がかかりそうですが笑



私は大きめの書店で購入して家で消毒しましたが、書店に出向くのが困難な方は通販もしているようなので良ければ読んでみて下さい。「やさしくわかる強迫性障害」で調べると出てくると思います。


何だか感想というよりも本の宣伝みたいになってしまいましたね笑

けれどオススメしたくなるくらい読みやすく、強迫性障害という病気自体がわかりやすい内容でした。自分でもいまいち理解しきれていない部分があったので、読んで納得することができました。

今まで私はエクスポージャーは専門的な病院にかからないと行えないと思っていたので、かなりの覚悟は必要ですが家でも行える事を知り驚きました。


いつか、本当にいつか。治す決心が心の底からできたらエクスポージャーをしようと思います。焦らなくていい、自分のペースでゆっくり。治れば囚われた生き方をせずに済むようになる。



私はこのブログを読んで下さっている強迫性障害の方に、治らない病気じゃないので一緒に頑張りましょうと声をかけたいです。苦しいのは本人。周りの人もきっと見ていて苦しいはず。


私も毎日強迫観念に追われる日々が苦しく辛いです。どうして普通の人みたくできないんだろう、いつの間にここまで酷くなってしまったんだろう、いつまで家族や恋人に迷惑をかけてしまうんだろうと、ついネガティブな捉え方をしてしまいがちです。

ひとまず今は、少しずつ良くなるようできる範囲だけでも治す努力をしたいと思います。手洗いを我慢することから始めてねと病院の先生に言われましたが、私はまずこのすぐ悲観的になってしまう所から治さねば。


前向きに前向きに。下ばかり向かず、しっかり自分の病気と向き合えるように。ひいおばあちゃんの言葉なのですが「生きていれば何とかなる」は、あながち間違いではないと思います。

生きるのは最も苦しく辛いことばかりです。けれど死んでしまったら、全てが無くなってしまうから。それは、嫌だから。自分の為にも周りの為にも。




長々と書いてしまいましたが、最後に一つだけ。

生きていれば何とかなります。貴方は独りじゃない。私も。だから一緒に、頑張りましょう。ゆっくりゆっくり、それぞれのペースで難しいけど前向きに。


感想だけのつもりが、多分ブログを書いた中で一番長くなってしまったように思います笑、感想どころか書いていることの説明もありましたもんね。


凄く長いのに私の文章に目を通して頂き、貴方の時間を費やしてくれてありがとうございました。もし、貴方のオススメの強迫性障害の本や小説があれば教えて貰えませんか?是非読んでみたいです。



それでは、また次のブログで。

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